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【重圧の中で勝ち取った涙の祝杯】SG第48回ボートレースオールスター優勝戦【優勝・峰竜太選手】

優勝は、峰竜太選手

 

ファンの願い・想いが詰まったSGボートレースオールスターが幕を閉じた。

 

一言で言ってしまえば、イン逃げ

 

だが、毎日欠かさずにレースを観戦していたからこそ分かるドラマが展開されていたと実感している。

 

5年連続でファン投票No1で選出された峰竜太選手。

 

峰竜太選手は、ドリーム戦勝利を手に入れた後は、着順をまとめていき、

 

予選最終日は黒のカポック2号艇から差し抜けて勝利を捥ぎ取り、

 

見事に自力で予選1位通過を果たした。

 

準優勝戦も全艇スローというグランプリのトライアルなどでしか見られない珍しい進入の中でも、

 

冷静に押し切り、勝戦の切符を手に入れた。

 

そして、1日順延した影響で、5月30日(月)に優勝戦を迎える。

 

最高の形で、勝戦の1号艇を手にしたが、

 

彼に向けられた期待は凡人には計り知れないものだったはずだ。

 

「前日は眠れなかった、グランプリでもこのような経験はなかった」

 

と語るほど、今にも圧し潰されそうな緊張と格闘していたに違いない。

 

峰選手にとって、最大の難敵と目されていたのは、

 

赤のカポック3号艇・菊地孝平選手。

 

準優勝戦でコンマ05という鋭いスタートから内側2艇を力強く捲ったシーンは、

 

観戦者だけでなく、

 

すべての選手の脳裏に焼き付けるほど、凄まじい破壊力を見せつけていた。

 

しかも、今節の菊地選手のスタート感覚も研ぎ澄まされており、

 

0台のスタートを決めなければ、

 

捲られるのは誰の目から見ても明らかだった。

 

スタート展示は無風だったが、本番は向かい風になりスタートが難しくなる。

 

歓喜の勝利とフライングの狭間で、頭は混乱する。

 

1号艇に乗艇するものにしか感じることができない世界、感情なのだろう。

 

ファンのために優勝するという気概と、

 

自分の背中を力強く押してくれるファンからの応援を携えて、

 

ついに、キングオブオールスターを決める優勝戦が始まった。

 

勝戦は枠なりに収まり、3号艇・菊地選手がコンマ06のトップスタートで、

 

インに位置する峰選手に襲い掛かる。

 

峰選手は、

 

「3回スタートを放ることを考えた」

 

と話していたが、菊地選手の強烈なスタートに負けまいと、

 

恐怖心を振り払い、全速でスリットラインを通過していった。

 

コンマ07と、菊地選手に負けないスタートを決めて、

 

1マークまでの行き足は菊地選手とほぼ同じ。

※行き足:スタート時の助走から1周第1ターンマークまでの加速状態

 

そして、あの瞬間にできる最高のターンを繰り出して、

 

菊地選手のまくり差しを防いで、独走態勢を築き、見事に逃げ切った。

 

自身5回目のSG優勝だったが、

 

そんな記録を気にする素振りなどはまったくない。

 

ファンの期待に応え切った安堵感からか、峰選手の瞳からは涙が。。。

 

重圧から解放された涙に濡れた表情を見せていた。

 

峰竜太選手は、一節間、最初から最後まで感情を隠すことなく、

 

ファンの期待に応えるという思いだけが、

 

彼を突き動かしていたのではないかと感じさせられた。

 

これまで見た中で、一番素敵で、素晴らしい優勝だったと思う。